実は、前回のエントリから今日までの間に、我が愛機TP701Cには、いろいろとドラマチックな出来事が巻き起こっている。
まずは、電源が入らなくなるという事件。(それはまた別項で紹介させてもらうことに) やっとその現象を乗り越えたと思ったら、今度は、キーボードに異常発生。一部キーが認識されないのだ。これはまだ解決していない。
と、そんなわけで、現時点でTP701Cは現役登板ができなくなり、故障者リスト入りしている状態で、次いつまともに動けるかはわからない。
しかし、TP701Cのシリーズをこのまま終わらせるわけにもいかないので、とりあえずはWindows3.1の使い勝手向上に関する話など。
日常の仕事でWin9x以降のインターフェイスに慣れていると、Win3.1に戻ってきたときに「うーむ」と思わされてしまうことがいくつかある。
まずは「スタートボタンが無くて、どっから始めていいかわかんねぃ」ってことと、「いま、何のアプリ立ち上げてたか忘れちまった」ってこと。
その回避のために、ワタシが愛用させていただいているのは、次の2つのツール。
・アプリケーション・ランチャーのZOO
・タスク・スイッチャーのRyu's Task Switcher
これら2つをスタートアップに登録しておくことによって、かなり操作感は改善される。
まず、「Alt」+「Tab」でアイコンとアプリ名しか表示しない標準のタスクチェンジャに代わり、Ryu's Task SwitcherはWin95以降とよく似た感じで、アイコンの一覧とアプリケーション+文書名を表示してくれる。
エディタで複数の文書を開いているときなど、これがないとはっきり言ってWin3.1ではさっぱりワヤである。
で、他のアプリが必要なときには、そのタスクスイッチャでZOOを選択して前面に出してきて、クリック一発で起動できる。
このZOOもアプリの登録が簡単な上、縦横のレイアウトや、アイコンの大きさなども選べるので、実に使いやすい。
そしてもう一つ忘れちゃいけないのが、
ってやつだ。
ワタシはいまだにファイル操作はエクスプローラよりファイルマネージャのほうがずっとやりやすいと思っている人間なのだが、これがあればファイルマネージャにとってまさに鬼に金棒である。
数多くの機能があるが、なかでも特筆すべきは「書庫ファイルの作成/追加(LZH)、解凍/閲覧/削除」と「右クリックメニューのカスタマイズ」だろう。
ここまで揃うと、右手マウス、左手キーボード、という組み合わせで画面上のウィンドウやファイルなどの操作はほぼ滞りなくできてしまう。(多分、Win9xの標準状態よりもずっと使いやすい。)
まあ、逆に言えば、こういう基本的なオペレーションですらサードパーティにツールを使わなければ、まともにならないという未熟なオペレーションシステムだった、ということだけどね。
WEBの利用は、テキストブラウザのBobcat-Jを使うことでかなりのことができるが、やはりグラフィカルなブラウザが利用できると楽しいし、なにかと役に立つこともある。
DOSで利用できるグラフィカルなWEBブラウザとなると非常に選択肢は少なくて、現実的な選択は、やはりIBMのWebBoyの導入しかないように思える。WebBoyは市販ソフトウェアであり、価格も安いとはいえないものなので、あまり強く推奨もできないのだが、他に選択肢がないというのが現実だ。IBMのサイトから体験版がダウンロード可能なはずなので、いちどどんなものか試してから決めるのが良いのではないかと思う。
先日、IBMのサイトにアクセスしてみたところ、Webboyのページは削除されていました。「検索」ではヒットするのに・・・。
したがって、現在試用版やアップデータなどはダウンロードできないようです。(2005/02/17)
2005年2月24日、M's FolderのコメントとしてpanzervorさんからFTPのアドレスを教えていただきました。
ftp://ftp.jp.ibm.com/pub/pspj/webboy/
です。
WEBBOY Ver.4は高機能版と標準機能版をインストール時に選択でき、マニュアルに示された仕様では、高機能版は8MB、標準機能版では4MBの拡張メモリが必要であるとされている。
高機能版では、JavaScript、SSL、Cookieなどが利用できるので、インストールするのであれば、ぜひこちらを選択したいものだが、InterTopには拡張メモリは4MBしか装備されていないので、この要求仕様に従えば標準機能版しかインストールできない。
だが、ここは敢えてダメもとで高機能版のインストールを行ってみることにする。もし動かなければ全部消去して、標準機能版を入れなおせばよい話なのだから。
WEBBOYのインストールはフロッピーディスクから行うことになるので、LAN Managerを使って構築したネットワーク接続を使って、母艦のフロッピードライブを用いておこなう。インストールの途中で搭載されているメモリのチェックなどは行われないので、無茶に思える高機能版でもインストール自体は最後まで行われ、必要なファイルは所定の場所にコピーされる。
インストールしてみた実感から言えば、InterTopの4MBのメモリであっても、高機能版の詳細設定でDesktop-On-Callの機能をはずせば、標準機能版とほぼ同様の感覚でブラウジングできたといってもよく、とくにメモリ不足の警告が多く出るという感じではなかった。(いずれにせよ、容量の大きなページに対してメモリ不足の警告が出てしまうのは覚悟の上で利用しなければならないのだが。)
厳密に言えば高機能版ではより多くのメモリが要求されているのだろうが、一般的なページの閲覧に際しては、JavaScriptやSSLの設定を有効にしたかどうかよりも、画像を表示するかどうかを変更したほうがメモリ不足を引き起こす影響が大きいように思えた。
最近ではパソコンの処理能力も通信回線の環境も一昔前に比べて格段に向上し、それにともなってWEBページのコンテンツの容量も大きくなる傾向が顕著なため、非力なマシン(言い換えればWebBoyぐらいしかブラウザの選択肢のないようなマシン)では、閲覧の困難なページが増えているのが実情だろう。しかし、その一方で小さい容量であることが要求されるPDAや携帯電話向けのコンテンツも増えつつあり、そのようなコンテンツをうまく利用することでWebBoyでも十分に活躍の余地は残されていると思う。
また、動作の軽快さからいえばテキストブラウザであるBobcat-Jのほうが優る点も多く、画像や画面のデザインを見なければならないページと、テキストの情報だけで十分なページとで両者を使い分けることで、より効率のよいブラウジングができるようになるのではないだろうか。
マウスについて
WebBoyはマウスに対応したアプリケーションであるが、InterTopのタッチパネルで代用することはできない。(マウス互換のドライバも存在するやに聞いているが、ワタシは確認していない。)
そもそも、ワタシの場合タッチパネルは取り外してしまっているので、ポインティングデバイスは全くない状態である。
WebBoyはマウスがなくても操作できるようにつくられたソフトなので、InterTopでも決定的に困るということはないのだが、リンクの多いポータルサイトやニュースサイトなどでは、目的とするリンクは真ん中に見えているにもかかわらず、左側に縦にナビゲーション用のリンクなどがいっぱい並んでいるために、HTMLのソース上で先に記述されているそれらのリンクをTabキーで一つずつ移動させていかなければ目的のリンクにたどりつけないということもよくある。
そんなときのために、キーボードでマウスの動きをエミュレートするソフトを探したのだが、Windows用のものはいろいろあるものの、DOS版のものでグラフィック画面でも利用できるものは一つしか見つからなかった。Nakov Mouseというもので、マウスドライバとともにこれを常駐させることにした。
これはAlt+矢印キーで上下左右、Alt+Enterで左クリックをエミュレートするのだが、残念なことに右クリックのエミュレートがない。WebBoyでは画像上の右クリックで保存のメニューが出るようになっているので、これができないのは非常に残念である。どこかにいいソフトはないだろうか・・・。
http://www.h2.dion.ne.jp/~akira_n/
PC98、PC/AT(Win95が中心)、Towns/Linuxなど
Win95のためのソフトへのリンク集あり
で、いよいよWin3.1のインストール。
インストールするだけなら、なんてことはないのだけど、基本的にWin3.1ってネットワークに関するサポートがないわけで、LANを使ったりInternetを使おうと思ったら、それなりの仕込みをしてやらなきゃならない。
ウチは簡単なルータを使って家庭内LANを構成していて、ルータ越しにダイアルアップでInternetに接続している。LANを構成しているマシンはWindowsマシンで、いわゆるWindows Networkでファイル共有とかプリンタ接続を利用している。LANのプロトコルはNetBEUI。
こういう環境にWin3.1のマシンを参加させたいわけで、やりたいことは共有ファイルの利用、共有プリンタの利用、Internetへの接続といったところ。
やり方はいくつかあると思う。
まず、LANの利用にはMS LAN ManagerなどのDOS用のLANツールを利用する方法。
これならフリーで手に入れることが可能で、ほとんど問題なく他のWindowsマシンに接続可能である。Win3.1でもLAN ManagerやWorkgroup Connectionなどにはちゃんと対応している。
問題は結構リソース食いなことで、コンベンショナルメモリの消費量がかなり多い。
プロトコルをNetBEUIに限ればなんとかなるが、TCP/IPを使うと、多分Win3.1を動かすのは多分困難だ。
仮にLANをLAN Managerで利用したとして、Internetはどうするか。これもいくつか選択肢がある。
一つは、LAN Managerなどで使うNICのNDISドライバにかぶせるパケットドライバ、DIS_PKTを利用する方法。
もうひとつは、NDISドライバとは関係なくNIC専用のパケットドライバを利用する方法。
いずれにせよパケットドライバを使って、さらにWindows用のTCP/IPスタックのTrumpetに同梱されているWINPKTというドライバをロードして利用することになる。
あと、LAN ManagerのTCP/IPを利用して、という方法もなくはないが上述の通りメモリ的に無理が多いと思われる。
しかし、これまで Win3.1+LAN Manager(およびWorkgroup Connection)+DIS_PKT+WINPKT+Trumpetでの接続は経験があるので、今回は何か違うことがやりたい。
LAN Managerなどを使った方法では、ファイル共有にしてもクライアントしてのみLANに参加でき、けしてホストとはなり得ない。そこで、Win3.1でホストとしても機能させる方法として、WFW3.11(Windows for Workgroup 3.11)を利用することにした。
WFWはWin3.1にネットワーク機能を追加したバージョンで、ファイル共有やプリンタ共有なんかができて、後のWin95とかなり近いことができるようになっている。日本語版が出なかったのはWin95の日本語版製作へリソースを回すためだったというような話をどこかで読んだ気がするが、その間日本のユーザは指をくわえて待つだけの状況が続いたわけだ。
で、そのころWFWを日本語化して使ってやろうという動きがあったらしい。
Win/Vを利用して日本語化するという方法、
強引にWFWの上に日本語Winをインストールして手を加える方法、
日本語版Win3.1にWFWから必要なファイルを移植する方法、などなど
今回はWFW/Vというものを使った。これはどちらかというと3つ目の方法をつかって日本語版Win3.1にWFW3.11に必要なファイルをコピーするツールである。
WFW/Vはシェアウエアとして提供されているが、ノンレジスト版でも十分使えそうなので、とりあえず試すだけなら問題なさそうである。
しかしWin3.1は手持ちがあるからいいものの、英語版WFW3.11なんてどこで手に入れるんだよ?って感じなのだが、じつはWFW3.11もしっかり入手済みなのだ。
今回のこのTP701Cのことよりずっと前に、どういうわけかアキバで手に入れていた。そのときは何に使うか考えもせずに、何となく安かったので買ったというだけだったのだが。
さて、インストールの実際だが、WFW/Vのドキュメントに従えばさして難しいことはない。
日本語版Windows3.1を普通にインストールし、そのあと別のディレクトリにWFW3.11をインストールする。
両方が揃ったあとでWFW/VをつかってWFWから必要なファイルをコピー。
その後、マニュアルで書き直すべきいくつかのファイルに手を入れてやるだけである。
このような作業中も日本語のWin3.1は普通に動作するので、ファイルの編集などに使うことができて、何かと便利だ。
合体作業がおわったら、WFW用のTCP/IPスタックを用意する。tcp32b.exeというのがその名前だ。MSから供給されているもので、この名前で検索すればいくらでもヒットするので見つけるのは簡単だろう。ただし、英語版でないものもあるようなので注意。
あとはこれをインストールして、DHCPとかGatewayとかDNSとかおなじみの設定をしてやればOK。これでWinsockを利用するアプリケーションが利用可能になった。
Windowsを入れたいところだが、その前にもう一つやることがあった。PCカードを使えるようにしなくてはならない。
PC-DOS2000に同梱されてるPCMCIA用のドライバをセットアップして、LANカード(pci製ENW3503TX)を認識させようとするのだが、どうも、これをLANカードとして認識してくれない。
認識してくれないので、メモリアドレスやらのその後の設定もできない。いきなり、ちょっとお手上げである。
まあ、このカードはEnablerがあるからいいや、と思い直して、デジカメでフォーマットしたCFカードを読ませてみる。これはWin9xなんかではATAカードとして認識されるものだ。
しかし、これも正しく認識しない。カードがATAカードであることはわかってるみたいなのだが、フォーマットが違うとか言ってくる。
やれやれ開幕2連敗である。どうしようか。
仕方がないので、以前TP230Csに付いてきたEZPLAYというカードドライバを入れてみることにする。これは有名なPlay At Willのサブセットという話を聞いたことがある。
有名なソフトだし、230Csのときはかなり役に立ってくれた実績がある。でも、LANカードは認識できなかったよな。。。とあんまりよい材料でない記憶も同時によみがえる。
とにかく、もとのPCM+の設定を外して、EZPLAYをインストール。
LANカード(ENW3503TX)は、やっぱりいろいろ設定をいじってみたものの認識できなかった。まだまだ未熟だな。
一方でCFカードは無事読めた。これで、目的の半分は達成といったところ。
で、LANカードのほうは仕方がないので専用のEnablerで動かすことにした。ランプはついているので、とりあえずは成功ということだろう。ちゃんと使うことができればいいのだけど。
メールクライアントにはDOS用のメーラーとして広く使われているD-Mailを利用することにした。D-Mailは非常に洗練されたソフトであり、その機能はWindowsで利用されている多くのメールクライアントにひけをとらないものだと思うが、登場した時期が早かったために最近のメール事情が反映されていない点があるように思う。
ワタシが感じた点としては、
・APOPの利用ができない
・POP before SMTP ができない
の2点である。
また、複数アカウントをひとつのメールボックスで扱うことができない点も、変えられればうれしい部分である。
今回はHmsm氏のpop3.exeというソフトをD-Mailと組み合わせて利用することで、それらを改善することを試みた。
pop3.exeはHP100/200LXでの利用を念頭に開発されたもののようで、POPサーバにアクセスしてメールを取得し、それをD-MAIL形式のメールボックスで出力するプログラムである。APOPの利用ができたり、個別のメールを指定して取得できたり、取得するメールのサイズを指定できたりと、大変高機能で利用価値の高いプログラムである。
ワタシにとってのモバイルマシンの価値は、メールの使い勝手に左右される部分が大きいので、このプログラムなしでは、モバイルマシンをDOSで動かそうとは考えなかっただろう。
pop3.exeとD-Mailの組み合わせはある意味ワタシにとってのキラープログラムである。
APOPの利用は、このpop3.exeが元来持っている機能であり、「/a」オプションを有効にすることによって利用出来る。pop3.exeのドキュメントにもあるとおり、メールの取得と取得できたファイルのD-Mailのメールボックスへのマージは以下の通り。(すでにpop3でhogehogeという設定が作成済みであるものとする。)
rem APOPをつかったメール取得
set wattcp.cfg=c:\dmail
cd \pop3
if exist hogehoge.box del hogehoge.box
if exist hogehoge.idx del hogehoge.idx
pop3 /a /b /g hogehoge 0 10000
copy \dmail\mailbox\inbox/a+hogehoge.box/a \dmail\mailbox\inbox/b
copy \dmail\mailbox\inbox.idx/b+hogehoge.idx/b \dmail\mailbox\inbox.idx/b
つぎに、POP before SMTP。これはpop3.exeとD-Mailの合わせ技によっておこなうのだが、単純にpop3を動かした後にD-Mailで送信を行っているだけである。
すなわち、pop3.exeでメールを一件だけサイズ0で受信するように動かした後、d-mailでバッチモードで送信だけ行うようにするというだけのものである。
rem POP before SMTP のためのバッチファイル
@echo off
set dmail=c:\dmail
set tmp=c:\_temp
if exist wattcp.cfg del wattcp.cfg
rem DHCP利用
copy wattcp.in_ wattcp.cfg
dhcpc >> wattcp.cfg
set wattcp.cfg=c:\dmail
rem pop3 による送信前チェック
cd \pop3
pop3 /a /b /q hogehoge 1 0
del hogehoge.box
del hogehoge.idx
rem dmailで送信
cd \dmail\bin
dmail -b2
dhcpc -r
(wattcp.in_は前項で書いたものと同じもの。これをc:\dmailのディレクトリにも置いておく。)
ここまでご覧になればお判りかとも思うが、複数アカウントのメールを同じメールボックスで扱うというのも、メール取得のバッチプログラムを複数つくって動かせばよいだけのことである。
D-Mailという扱いなれたメールソフトに組み合わせるだけで、こんなに利用の幅を広げてくれたpop3.exe。ほんとうに感謝感謝である。
DOSにおけるメールやFTP、WWWなどの利用については既に多くのサイトにおいて語られており、あえてここでくりかえすまでもないと思うので、それらのツールを利用できるようにするためのパケットドライバの導入についてまとめておきたいと思う。
ここでは、前項で紹介したLAN Manegerが導入されている環境にパケットドライバを導入するものとする。
(なお、LAN Managerはc:\lanmanにインストールされているものとしている。)
まず、DIS_PKT9.DOSというドライバをダウンロードしてくる。(適当にこの名前で検索すればヒットするはず。)
つぎに適当な場所にdis_pkt9.dosを置く(ここでは、c:\lanmanの直下に置いた)。
config.sysのLAN Managerの該当部分に、以下のようにdis_pktの記述を書き加える。
config.sys(該当部分)
devicehigh=c:\lanman\drivers\protman\protman.dos /i:c:\lanman
devicehigh=c:\lanman\dis_pkt9.dos <--- 書き加えた行
devicehigh=c:\lanman\drivers\ethernet\lpca2\lpca2.dos
さらに、c:\lanman\protocol.iniにもパケットドライバに関する記述を加える。
protocol.ini(全文)
[PROTMAN]
DRIVERNAME = PROTMAN$
DYNAMIC = YES
PRIORITY = NETBEUI
[NETBEUI_XIF]
Drivername = netbeui$
SESSIONS = 6
NCBS = 12
BINDINGS = "LPCA2_NIF"
LANABASE = 0
[pktdrv] <--- 追加したエントリ
drivername = pktdrv$
bindings = LPCA2_NIF
intvec = 0x60
chainvec = 0x66
[LPCA2_NIF]
DRIVERNAME = LPCA2$
IOBASE = 0x0240
INTERRUPT = 10
以上である。(やってみると、ダイアルアップによる設定よりもはるかにシンプルに済んでしまい、少々拍子抜けの感がないでもない。)
ちなみに、このようなパケットドライバを導入した上でのテキストブラウザBobcat-Jに関する設定は次のようなものだ(Bobcat-JはC:\WWW\BOBCATにインストールされているものとする)。
[c:\www\bobcat\wattcp.in_]
hostname = IT20 ; machine name
nameserver = 210.***.***.*** ; 適当なDNSのアドレスを記述
gateway = 192.168.1.1 ; 適切なGatewayのアドレスを記述
domainslist="hogehoge.jp" ; 適当なドメイン名を記述
SOCKDELAY=100
[bobcat.bat]
@echo off
set WATTCP.CFG=c:\www\bobcat
c:
cd \www\bobcat
if exist wattcp.cfg del wattcp.cfg
rem DHCP利用
copy wattcp.in_ wattcp.cfg
dhcpc >> wattcp.cfg
set TEMP=c:\_temp
lynx
cd \
dhcpc -r
以上。
ここでは、naohiro nishikawa氏によるdhcpc.exeを利用して、DHCPを用いたIPアドレスの指定を受けている。このdhcpc.exeというソフトウェアはパケットドライバで利用できる数少ないDHCPクライアントであり(ワタシの知る限りでは唯一のもの)、作者のnaohiro nishikawa氏には深く感謝したい。
ただし、このクライアントではgatewayやdnsについての情報は取得できないので要注意である。dhcpc.exe同梱のドキュメントにもあるように、このdhcpc.exeはアルファ版であって、必要最小限の機能しか実装されていないということなのであろう。
gatewayが取れないことで、すこし都合の悪いこともあって、それは別の方法で回避することができたのだが、それはまた別項を設けて書きたいと思う。
スタンドアロンでDOSの動く環境が出来上がったら、次はネットワーク接続環境の構築を考えることにする。
自宅でも仕事場でもWindowsのネットワークが使える環境があるから、それに接続することができればLAN上のマシンのHDDやCD-ROM、フロッピードライブなどをInterTopから利用することができるようになる。また、DOSのドライバさえあればプリンタをつかうことも可能になる。
また、ここで述べるようなDOSによるLAN接続の方法は、CD-ROMドライブのないノートマシンのネットワークを使ったリカバリ方法として、ネット上でも多く紹介されているので、そのようなページもご覧になっていただけば、より理解も深まるのではないかと思う。
ネットワークカードの選択
さて、ワタシの手持ちのネットワークカードで、DOSで利用可能なものは、pci製のENW-3503-TおよびENW-3503-TX(3503-Tのカプラレス版)とMELCO製のLPC2-Tの3種類(実質2種類)であった。
結論から書くと、InterTopでの利用については、LPC2-Tでは使えて、ENW-3503-T(TX)は使えなかった。(※その後、ENW-3503-TXが何故かLPC2-Tとまったく同じ設定、すなわち同じドライバで動作することが確認された。)
ENW-3503-Tのドライバディスクは、DOSで使えるNDISドライバ、ODIドライバ、パケットドライバと、およそ必要なものは全部入っていて、おまけにカードイネーブラも含まれているというまったく至れり尽せりな代物で、ジャンクマシンをとりあえずネットに繋ぎたいときなど、とても重宝する。だがしかし、残念ながらInterTopでは、まずこのカードイネーブラが利用できないようだ。ドライバ付属のドキュメントにはマザーボードのチップセットに制限があることが書かれていたので、多分それに引っ掛かっているのだろう。
そこで、正攻法でInterTopのカードドライバで試してみると「power」のランプは点灯するのだが、そのあとのLanManagerでのndisドライバの設定が悪いのか、使えるようにセットアップすることができなかった。(これは単にワタシの設定の問題であって、動く可能性は残っているのではないかと思う。)
さて、そんなわけで今回はLPC2-Tのほうを利用することにする。ENW-3503-TXでカプラレスでかっこよく決めたかったがしかたがない。
LPC2-Tの製品パッケージのなかにODIのドライバは含まれているはずで、NDISドライバもMELCOのサイトからダウンロード可能である。
この製品も最近はあまり店頭でみかけなくなってしまったが、いずれにせよ量販店で売られているネットワークカードでDOSに正式に対応しているものは少なくなってしまった。
Microsoft LAN Managerの利用
日本国内では、Windows95の登場によってMicrosoftのネットワークサービス(いわゆるLANサービス)が一般にも一気に普及した感があり、Windows3.1以前のOSでは簡単にはLANは構築できないように思われているフシがあるが(というより、そのように宣伝されたというべきだろうか。特に日本では。)、DOSやWindows3.1でも利用可能な複数のネットワークサービスがMicrosoftによって提供されている。それらはMicrosoft LAN Manager、Network Client for DOS、Workgroup Connectionであり、いずれもMicrosoftのFTPサーバから無料でダウンロード可能である。
これら3種類は、少しずつ内容が異なるものの、いずれもいわゆるWindows95以降に登場したWindowsネットワークに接続して、ファイルを共有することが可能であるという点では違わない。(3種類の違いなどについては、こちらのサイトが詳しい。)
とりあえず、今回はLAN Managerを利用することにしたのだが、これは何回かの試行錯誤を経た上での選択であった。
まず、前提としては「できることならLANの利用と後述するパケットドライバをつかったインターネットへの接続を同時に(同じconfigで)実現したい」ということがあった。
パケットドライバを用いたインターネットへの接続には、LANマネージャで使われるNDIS2ドライバにさらにDIS_PKTというパケットドライバをかぶせて利用することになるのだが、LAN Managerを使うといくつかのドライバ群がUMB領域にうまい具合に追い出せて、比較的コンベンショナルメモリを広く確保できたというのが大きな理由である。
ということなので、必ずしもLAN Managerが3種類の中でベストというわけではなく、今回の利用環境と利用目的にたまたまよく適合したというだけのことであり、いずれもDIS_PKTを用いることができるはずである。
さて、LAN Managerのインストールの実際などについては前出のサイトがよく整理されており、参考にさせていただいた。
なお、今回のセットアップではLAN Managerの設定はBasicでプロトコルはNetBEUIのみとした。
もし、接続したいと考えているLAN環境でプロトコルにTCP/IPしか用いられていないということであっても、ワタシとしては母艦となるマシンにだけでもNetBEUIを入れて、NetBeuiで運用してみることを推奨したい。なぜならTCP/IPを用いると、とにかくコンベンショナルメモリがたくさん費やされてしまい、動かせないアプリケーションがいろいろと出てきてしまうからだ。InterTopの場合はそのうえカードサービスなどもロードしなければならず、テスト的にLAN ManagerでTCP/IPを導入してみたところ、コンベンショナルメモリが350Kを切ってしまった。
LAN Managerのセットアップがうまくいけば、手持ちのWindowsマシンとのファイルの受け渡しが非常にやりやすくなり、いわば母艦としてWindowsマシンを利用できるようになる。
単なるファイルのコピーにとどまらず、バックアップツールなどでバックアップを行ったり、母艦とのファイルの同期を行ったりと、母艦と連携させることでモバイルマシンとしての活用の幅が一段と広がるように思う。
手元にあるのはTP701C本体と、中古で購入した1.6GBのHDD。
Windows3.1をインストールしようとしているのだが、まずインストールしなければならないのはDOSである。あくまでもOSはDOSでWindows3.1はシェルにしかすぎないということ(デカすぎるシェルだけど)。
ともかく、インストールしたいDOSはPC-DOS2000。メディアはCD-ROMである。フロッピーベースのMS-DOS6.2も手元にはあるのだが、PC-DOSのほうにはノートPCに欠かせないPCMCIAドライバがついているので、ぜひこっちを使いたい。(※結果的にこのPCMCIAドライバ=PCM+は701Cではほとんど役に立たなかった。が、それはあとの話。)
しかし、TP701Cで使えるCD-ROMドライブはなく、ここはひとつLAN越しのインストールというのをやってみた。
ということで、まずインストール用の起動フロッピーの準備。
参考にさせていただいたサイトはこちら。
こちらのサイトでは、起動ディスクを作成するのにWindows98でフォーマットされているようだが、PC-DOSをインストールするためにはPC-DOSでフォーマットして、PC-DOSのシステムを入れていかないといけない(ハズ)。(PC-DOSでフォーマットしようと思ったら、PC-DOSがインストールされているシステムがないとダメなんすけど、それは準備済みということで^^;)
さらに、お手本にしたがってWorkGroup Connectionを入れて、formatやfdiskも入れておく。
出来た起動フロッピーのconfig.sysとautoexec.batは以下の通り。お手本のサイトにあるのとは違うシステムを使ったので、キーボードのドライバなどが違う。
[config.sys]
COUNTRY=081,932,COUNTRY.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
device=lanen.exe /IRQ:5 /IOP:300
device=a:\NET\protman.dos /i:a:\NET
device=a:\NET\workgrp.sys
device=a:\NET\le10nds.dos
LASTDRIVE=Z
[autoexec.bat]
SET PATH=a:\NET
keyb.com jp,932,keyboard.sys
a:\NET\net start
まず、このディスクで領域確保とフォーマットをしてTP701CのHDDを使えるようにしておく。
つぎにネットワークを使ってPC-DOSのCD-ROMの内容をHDDにコピー。(もちろん、CD-ROMから直接インストールも可能だと思うが、今回はHDDに少し余裕があるので。)
ネットワークカードには、pciのENW-3503-Tというのをつかった。
このカードにはDOS用のドライバだけでなく、カードイネーブラも添付されていて便利。(速度は遅いけど。)
上記のconfig.sys中のlanen.exeがカードイネーブラである。
ついでに、Workgroup Connectionの設定ファイルは以下の通り。
protocol.ini
[network.setup]
version=0x3100
netcard=ms$le10nds,1,MS$LE10NDS
transport=ms$netbeui,MS$NETBEUI
lana0=ms$le10nds,1,ms$netbeui
[protman]
DriverName=PROTMAN$
PRIORITY=MS$NETBEUI
[MS$LE10NDS]
DriverName=LE10NDS$
IOADDRESS=0x300
INTERRUPT=3
[MS$NETBEUI]
DriverName=netbeui$
SESSIONS=6
NCBS=12
BINDINGS=MS$LE10NDS
LANABASE=0
で、あとは母艦となるPCのCD-ROMドライブを共有して、TP701C側にテンポラリディレクトリを使ってPC-DOSの\dos7vディレクトリの内容をコピー。
と、書いてしまえば簡単だけど、ここまでくるのにいろいろ失敗もしているわけで、ここに書いたほどスムーズに進んできているわけではない。
いよいよPC-DOSのインストールなのだが、上記の起動ディスクではじめようとすると、日本語フォントがインストールされていないので、インストール時に出てくるメッセージの類が文字化けしていて先に進めない。
うー、やっとここまで試行錯誤を繰り返してたどりついたのに、ここでこういう文字化けが出たりすると、もうほんとグッタリ。
気を取り直して、以前つくっておいたWindows95用の起動ディスク(もちろん日本語がつかえるやつ)で起動させてから、HDDにコピーしておいたPC-DOSのディレクトリのSETUPを実行。そしてインストール。
なんか変な感じだが、考えてみれば、このときは別に起動するシステムはなんでもいいわけだ。
以上で、やーっとWindows3.1を入れる下ごしらえが出来た。