LANカードを用いて、有線でネットに接続することはできた。となると次は無線でというのが人情(?)というもの。
しかし、手に入りやすい無線LANカードでDOSをサポートしている製品は見たことがない。(有線LANカードでさえ、DOSサポートを明示した製品は非常に少なくなってきてる今日このごろ)
DOSで無線LANというのは、話には聞いたことがあったので「無線LAN DOS」で検索すると、いろいろと情報が得られた。
それらの情報を総合すると、どうやら「Lucent社製のチップを用いたカードであれば、同社が提供するDOS用のドライバが利用可能」ということである。
ラッキーなことに、ワタシが持っていたMelco製のPCI-WL-11GPというカードは、このLucentチップを使った製品ということがわかった。
いろいろと検索しているうちに発見したこちらのサイトに従い、さっそくここからドライバをダウンロードしてくる。
このアーカイブに含まれているのは、ダイレクトカードイネーブラ、ODIドライバ、パケットドライバなどだ。DOSによるLANでよく利用されるMicrosoftのLAN Managerなどで必要なNDISドライバは含まれていない。
ここで参考にさせていただいた「Wireless LAN on DOS by FakeSE」というサイトは、おもに無線LANカードをつかったリカバリディスクの作成に主眼がおかれているが、ドライバの入手から様々なマシンでの設定など、非常に参考になる情報が多く記載されている。結局ワタシはほとんどここからの情報だけですべて設定できた。
とりあえず、やりたいことはメールの送受信とか、ブラウザの利用とかなのだが、ダイレクトイネーブラとパケットドライバがあるので、とりあえずパケットドライバを使うWATTCPに対応したアプリケーションを動かすのは何とかなりそうだ。上記のサイトにあったパケットドライバの利用の部分を参考にして設定してみた。
config.sys
DEVICEHIGH=D:\PICOCARD\CNFIGNAM.EXE /DEFAULT
DEVICE=D:\PICOCARD\PCMSS.EXE
DEVICE=D:\PICOCARD\PCMCS.EXE
DEVICE=D:\PICOCARD\PCMSCD.EXE
DEVICE=C:\wvlancad.sys <- 追加行
参考にしたサイトでは、これをダイレクトカードイネーブラとして利用しているので、オプションを添えてロードする例が書かれているのだが、ここではInterTopオリジナルのPCMCIAドライバも同時に用いているので特にオプションは指定しなくても大丈夫である。
autoexec.bat
C:\wvlan42 /l
packet.ini
Wireless_Network_Name = ANY <- SSIDにあわせてやる
packet.iniに関しては、これの他はオプションのまま。
当然、無線LANの設定でWEPの設定がされているのであれば、
Enable_Encryption = Y
Keyx = xxxxxx
などの設定を加える必要がある。
これで、あとは通常のLANを利用するときと同じようにWATTCP.CFGなどを設定してやればOKだ。
これは、ここに書いたのと同様、あまり苦労なくできた。パケットドライバさえ動かせれば、今までのWATTCPを用いるソフトが利用できるというのは便利だ。
ただ、この設定では、無線LANの醍醐味(?)である、フリースポット(ホットスポット)などでの利用が出来ない。DHCPでのアドレスの取得などが出来ないからだ。
通常フリースポットではDHCPを使って、マシンのIPアドレス、ゲートウェイのIPアドレス、DNSのIPアドレスなどを取得する。
WATTCP環境化では、前述したdhcpc.exeは利用できるものの、それではゲートウェイのアドレスは取れない。 さて、どうしようか?
実はMS LAN Maneger や Network Client for DOS などでプロトコルにTCP/IPを選択するとDHCPを利用することが出来るのだ。
だが、別項で書いたようにTCP/IPを利用しようとすると、おそろしくメモリを消費してしまうので、単純に組み込むというわけにもいかない。そこで、TCP/IPを利用する設定を独立して作ってしまうことにした。
LAN Manegerはすでに利用したので、勉強のためにもと思って、Network Client for DOSを新たにインストールし、プロトコルでTCP/IPを組み込んだ。そしてこれを無線LANでも使えるようにして(詳細は前記サイトを参考にした)、DHCPのクライアントでIPを取得し、その後にipconfigコマンドで確認する。そしてその値をwattcp.cfgに書き込んでおいて、一旦リセットし、無線LANでパケットドライバを利用する設定で起動し直すという手順だ。
回りくどいが、一旦IPを取得してしまえば、通常はしばらくリースは切れないので問題なく利用可能である。