二〇〇八年 七月 十三日(

旧暦 六月十一日 仏滅
戊子年 六月十一日

「告発のとき」

良い映画と聞いたので、ちょっと遠かったけど海老名まで観に行った。

「告発のとき」。原題は In The Valley of Elah 。
聖書のダビデとゴリアテの話の舞台であるエラの谷で、という意味。

イラク戦争帰還兵に起こった殺害事件。その被害者の父親が事件を追う中で、イラク戦争の、というかアメリカ社会の暗いの側面を浮かび上がらせていく。

少年ダビデは篤い信仰心と勇気で巨人ゴリアテを倒す。多くのアメリカ人がその姿にキリスト教と自由と民主主義を掲げて戦う自分たちを投影している。しかし、現実はそれほど単純ではない。そのギャップに苦しむ帰還兵たち。
そして、キリスト教的な自由と民主主義という教義をことさら強調しなければ戦争を継続できない背景には、アメリカの抱えるさまざまな分裂状況がある。人種、貧富、地域、信仰・・・多くの面で存在する格差。

アメリカの現実を知らない日本人である僕にも、ここまで伝えることにこの映画は成功している。
映画の仕立てとしては、殺人事件の捜査というサスペンス映画で、それだけでも立派に成立しているんだけど。

イラク戦争に膨大な税金をつぎ込んだ国の人間としても見ておくべきかもしれない。時間が許せば是非。

Posted by mura at 2008年7月13日 00:45 | トラックバック
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