二〇〇六年 二月 十七日(

旧暦 一月二十日 友引
丙戌年 正月二十日

「帝都東京・隠された地下網の秘密」

秋庭 俊  著 新潮文庫 Amazon

とても久しぶりに本を読んだ気がする。
年が明けてから、文庫本3冊ぐらいしか読んでない。
で、そのうちの一冊なのだけど、本と言っていいのかどうか。いわゆるトンデモな本。

どうしてこの本が単行本から文庫本になるにあたって、わざわざ出版社を換えて新潮社から出ることになったのだろうか。
別に新潮社がエラいとは思わないけど、いちおう大きな出版社なんだし、もうちょっとちゃんと編集とかしてほしかったな。
内容はともかく、残念ながら構成とか表現とかがガタガタな感じで、ただでさえ怪しい中身がさらにアヤしくなってしまっている。その点は残念。

東京の地下が戦前の段階で秘密裏に開発されていて、いまだに知られざる地下道がいくつも存在している、というこの本の主張はある程度当たっているのだろうな、と思う。
他の工事にかこつけて、こっそり地下鉄や地下道を張り巡らせたというのは、戦前の軍事政権下であれば何の不思議もないと思うし、その遺構を利用して戦後の地下鉄整備が行われたというのも、当たらずとも遠からずなんだろうな。で、その一部を政府がこっそり使っているというのも、まあまったくのハズレではないんだろう。

でも、後半で出てくるように、現代のいろいろな地図にも隠された地下鉄が暗号化されて表現されている、というような主張が熱を帯びてくると、「それは、ちょっと・・・」という感じになってくる。トンデモ本特有の臭いがしてくるんだよなぁ。

この本の主張が100%本当ということもあるかも知れないけど、もしそうなら表現のしかたでだいぶん損しているな・・・。

Posted by mura at 2006年2月17日 16:56 | トラックバック
コメント

往年のカッパノベルズくさいですね。眉唾でも読んでしまうんですが。しかし文体や表現の仕方だけで大幅に損してる本て、あるあるw

Posted by: けいこ at 2006年2月17日 22:54

表現の巧拙と、コトの真偽は別ものなのだ、とういうのはわかってるつもりでも、やっぱり表現というのは大きいですね。

逆の意味で、必要以上に信じられてしまう作家の代表は司馬遼太郎ではないかと。小説でありながら、まるで歴史そのもののように信じている人もいたりして。

Posted by: mura at 2006年2月18日 23:22

>まるで歴史そのもののように信じている人もいたりして。

ええ、だまされましたとも!!(笑)
、、、、、若かった頃は、そりゃもうずいぶん。

Posted by: azuki at 2006年2月20日 00:44
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