二〇〇五年 十二月 六日(

旧暦 十一月五日 先負
乙酉年 十一月初六日

「古代蝦夷の英雄時代」

工藤 雅樹 著 平凡社ライブラリー Amazon

学校で勉強した日本史では蝦夷(えみし)の登場する部分はほんの少ししかない。
坂上田村麻呂とか、多賀城とかそういう話のところでちょこっと出てくるだけ。
でも、鎌倉時代に今の青森県まで幕府が支配するようになるまで、東北の地は日本の中央政府の支配の及ばない勢力がしっかりと存在していたわけで、朝鮮半島や大陸と違って海で隔てられていない分、もっと濃厚な関係があったはずだ。

「日本史」という言葉から、ともすると大昔から日本は今と同じ日本列島の形をした国であったかのような錯覚を覚えるが、それはとんでもない間違いであって、日本という国、すなわちいまの日本歴史につながる歴史をたどってきた国というのは、何百年もかけて徐々に勢力を東へ、北へ伸ばしながら国の形を変えていったという歴史を持っているわけだ。

その間の蝦夷との関係は、もちろんその後の日本の歴史に大きな影響を与えているわけで、そう考えるとはたして蝦夷とはいかなる人々であって、どんな歴史を持っているのかということに興味が沸く。

この本は、僕みたいな半端な歴史好きでもわかる程度に易しく、なおかつ新しい視点で蝦夷と呼ばれた人々とその歴史について紹介してくれている。

蝦夷の歴史に関するさまざまな記述は、もちろん興味深いが、最終的に、やはり蝦夷という人々の存在が日本の歴史に果たした役割が非常に大きなものだったんだ、と分からせてくれるあたりが面白い。

Posted by mura at 2005年12月 6日 23:39 | トラックバック
コメント

「北の炎」が前9年、後3年の役を扱ってましたが知識そのくらいですかね。そもそも当時の記録が少ないのでは?

Posted by: みやパパ at 2005年12月 7日 08:38
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