二〇〇五年 八月 二十日(土)
旧暦 七月十六日 仏滅
乙酉年 七月十六日 「愛国心」田原 総一朗/西部 邁/姜 尚中 講談社+α文庫 Amazon なんとなく、夏だし、60年というキレの年だし、と意識したわけでもないけど、普段めったに手を出さない類の本。 対談という形式なので、どうしても話が拡散しがちだし、各論者の話もそれほど深いところまではいかないという不満はあるけど、それぞれ自分の拠って立つ場所をきっちりと持っている人たちの話なので、日本の戦後と東アジア諸国との関係における問題を角度を変えながらざっと俯瞰してみるには良い本だと思った。深くない分読みやすいし。 内容についても、本編部分はすでに2年以上前の話なのでちょっと新鮮味に欠けるのだけど、文庫向きに新しく収録された分を併せて読んでみると、以前の対談で採録されたものとしっかり呼応している部分もあり、あ、なるほど、と思ったりしながら、もういっぺんもどって部分的に読んだりして。 対談なので、とくに論旨とか結論といったものははっきり出てこないのだけど、この本で話されているような戦後の日本のアイデンティティ(それを愛国心と呼ぶならそうかもしれない)の空疎さ、というものは確かに納得できるし、日本で生きているみんながうすうすそれを感じながらも、それを解決するための議論や、その議論を行う才能を育てる教育が行われていないということが、結局のところ(もちろん、それがすべてではないけど)、対米、対中、対韓関係などの問題、靖国の問題、国連常任理事国の問題、郵政や年金の問題などなど、さまざまの問題で僕たちが先行きが見えない不安に苛まれる原因であることに、あらためて気づかされる。 Posted by mura at 2005年8月20日 11:45 | トラックバックコメント
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