二〇〇三年 九月 十六日(

旧暦 八月二十日 先負
癸未年 八月二十日

さらば2階建新幹線

2003年9月16日、東海道新幹線の100系車両が引退となった。
10月に控えたダイヤ改正に対応するため、最高速度220km/hと足の遅い100系車両は全廃ということになってしまったわけだ。
初登場は1985年。東海道新幹線沿線に住み、プチ鉄ちゃんだったワタシにとって、それまで20年以上丸顔の0系しかなかった新幹線にあって、あの鋭い目つきと、なんといっても2階建て車両を挟んだ編成はものすごく新鮮だった。

それまで、2階建てといえば近鉄のビスタカーぐらいのものだったのが、いきなり新幹線で2階建てときたわけで、ワケがわからないながらも「新幹線も進歩したんだな〜」と思ったものだった。
それまで、開業から走り続けていた0系(当時は0系なんて呼び方はなかった。新幹線といえば0系電車のことだった。)は全車両動力車で、それぐらい沢山モーターがないと200キロ以上のスピードで巡航できないのだと理解していたワタシは、見かけ的に当然付随車(モーターのない車両)であろう2階建て車両が2両も連結されているということは、きっとモノスゴイ技術の進歩があったのだろうなぁ、と考えていたのだ。

それ以後、思えばいろいろなシーンで100系にはお世話になった。
修学旅行が多分初めての機会だった。ワタシ的には修学旅行そのものにはシラケていたが、2階建て新幹線には密かに興奮していた。
大学受験の時も、きっちり乗っていった。
学生時代はカネが無くて、とても新幹線みたいなゼータクは出来なかったのであまり乗る機会はなかったが、いつかはあの個室に乗ってみたいと思っていたものだ。

結局、その個室に乗ることもなく、2階の食堂車で食事する機会もなく、気がついたら引退ということになってしまった。

登場からわずか18年。ひとつの系列の寿命としては短すぎるようにも思うが、新幹線というものの存在意義がそれだけ変わったということか。
バブルより前の時代、東京−大阪・九州を新幹線で突っ走りながらも、特急列車で食事をしながら旅を楽しむなんていう気風が受け入れられる最後の世代の車両だった。


100系に関するページは多い。
その中でも写真の美しい、こちらのサイト100系
そして新幹線に詳しいこちらのサイト

Posted by mura at 2003年9月16日 13:31 | トラックバック
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